PyMOL公式トップページには、バージョン3.1.9の更新日として2026年10月7日が掲載されています。この版を学生が起動できることと、研究や論文発表に無料で使えることは別です。授業・課題向けの教育用途許諾を、学術研究の許諾として扱わないでください。研究や発表に使うなら、まず学術向けの契約と所属機関の許諾を確認します。
授業や自習で使う学生は、教育用途許諾の条件と対象範囲を確認してください。
研究や論文執筆を進める人は、学術研究・発表に適用される許諾を確認してください。
実験室の共有端末を管理する人は、個人向け許諾で組織利用できると決めつけず、機関の担当部署にも照会してください。
最終更新:2026年11月3日。PyMOL公式トップページ、教育用途許諾、購入案内を照合しています。
最初に分けるべきなのは、利用目的と実行環境です
PyMOLの利用可否は、「学生かどうか」だけでは決まりません。授業の課題に使うのか、研究データを解析して論文に掲載するのか、複数人が使う実験室端末に導入するのかを先に切り分けます。macOS上で問題なく動作しても、その事実だけでは利用許諾の範囲は確認できません。
公式の教育用途許諾の案内は、無料の教育利用について、授業、課題など、明示された用途を説明しています。一方、同じ案内では学術研究や発表用途について学術向けサブスクリプションの確認を案内しています。したがって、教育用途許諾を「学生なら研究でも無料」と一般化するのは避けてください。
授業・自習・課題では教育用途の条件を照合します
授業の課題や自習に使う場合、教育用途許諾で足りますか?
公式の教育許諾FAQと許諾案内を読み、予定している活動が列挙された教育用途に当たるかを確認します。学生の身分やソフトウェアをダウンロードできることだけで適用を判断せず、申請条件や利用上の制限もあわせて確認してください。
ここでいう「教育用途」は、許諾ページに明記された範囲に限って判断するのが安全です。研究室のゼミで扱う構造を表示する場合でも、授業課題の一部なのか、研究プロジェクトの解析なのかによって、確認すべき用途が変わります。境界が曖昧なら、課題名だけで自己判断せず、公式の許諾案内または学校の担当部署に確認します。
教員の授業と共有端末は、個人利用から切り離して確認します
教員が授業で使う場合、または学生が実験室の共用パソコンを使う場合、個人の教育許諾をそのまま当てはめられますか?
個人が授業を準備すること、授業中にデモを行うこと、学校が管理する端末にインストールして複数人に使わせることは、同じ利用形態とは限りません。公開されている教育用途の説明だけでは、個別の機関導入や共有端末すべての条件までは確定できないため、利用者、端末の管理者、利用目的を分けて照会してください。
導入前には、教員個人の利用なのか、学校が管理する端末への配布なのかを明確にします。学生が交代で使う端末についても、個人向けの許諾でカバーされると推定せず、ライセンス条件と学校のソフトウェア調達・管理方針を確認します。回答を得た場合は、対象端末と利用者の範囲も記録しておくと、後から用途が変わった際に再確認しやすくなります。
学術研究や論文発表には、学術向け許諾を確認します
学生が研究用の分子構造図を作り、論文に掲載する場合は何を確認しますか?
研究プロジェクトの解析や論文掲載を予定しているなら、教育用途だけで利用できると判断せず、学術向けサブスクリプションの案内を確認してください。費用負担や契約主体は、個人で購入するのか、研究室・大学が契約しているのかによって確認先が異なることがあります。所属先に既存の契約があるかもあわせて問い合わせます。
PyMOLには公開されているオープンソース版のライセンス文書があります。ただし、ソースコードに関するライセンスと、公式配布物や別の契約条件を同一視しないでください。公開コードがあることだけを根拠に、公式配布パッケージのあらゆる利用が無料になるとは判断できません。利用するものがソースコードから構築した版なのか、公式に配布される版なのかを確認し、それぞれに適用される条件を調べます。
用途ごとの判断を、確認先と適合度で整理します
以下は契約上の確定判定ではなく、公式の用途分類に照らして「次にどこを確認するか」を決めるための目安です。
- 学生の授業課題・自習:適合度は高めです。 教育用途許諾に列挙された活動に当たるか、申請条件と制限を確認します。
- 課題研究・データ解析・論文発表:要確認です。 学術向けサブスクリプションと、研究室または大学が保有する契約の有無を確認します。
- 教員による授業運営:要確認です。 個人の準備・授業利用と、授業用設備への導入や学生への提供を分けて照会します。
- 複数人が使う実験室端末:個人許諾だけで判断しないでください。 共有端末の導入条件と機関の承認要否を、許諾元と学校の担当部署に確認します。
無料の教育用途許諾を学術研究にも使えると考えてよいですか?
そうとは限りません。公式案内は教育用途と学術研究・発表用途を分けており、研究や発表をする場合は学術向けの案内を確認するよう示しています。自分の研究活動がどちらに当たるか曖昧なときは、研究室の責任者や学校の調達担当者を通じて確認してください。
ライセンス確認を作業記録に残します
後日、授業課題が研究プロジェクトに発展したり、個人端末から共用端末へ移行したりすると、当初の判断をそのまま使えない場合があります。ソフトウェアの版、入手元、使う人、利用目的、端末の管理主体をまとめ、用途を変える前に許諾を再確認してください。
- [ ] 使用するPyMOLが公式配布版か、ソースコードから構築した版かを確認します。
- [ ] 活動が自習・授業課題・授業運営・研究解析・論文発表のどれに当たるか記録します。
- [ ] 教育用途に該当すると判断した場合、根拠にした公式ページと条件を保存します。
- [ ] 研究や発表に使う場合、学術向け契約の適用範囲と所属機関の契約状況を確認します。
- [ ] 共有端末では、個人利用と機関導入を分けて、端末管理者や調達担当者に照会します。
- [ ] 利用目的、利用者、端末のいずれかが変わったら、以前の判断を流用せず再確認します。
Macが必要な場合も、許諾と接続環境は別々に判断します
Macが手元にない場合、リモートでPyMOLを使えばライセンス条件も変わりますか?
変わりません。リモートのMacは、macOS環境を利用する方法の候補にはなりますが、PyMOLの利用許諾を追加したり、教育用途を研究用途に変更したりするものではありません。先にソフトウェアの許諾と機関の承認を確認し、その後でプロジェクトデータの取り扱いルール、操作方法、利用可能な接続方式を検討してください。
選択肢は、研究室の既存端末を使う、必要なMacを自分で用意する、許諾確認後にリモートMacを利用する、のように分けて比較できます。既存のLinuxやWindows環境ではmacOS上の動作を確認できないことがあり、個人でMacを購入すると研究期間が短い場合に費用負担が残ります。一方、リモート環境は通信を介した操作になるため、データ持ち出し規則や接続条件が合わなければ適しません。macOSでの作業が不要なら、Macを追加する必要もありません。
許諾が確認できていて、研究室に使えるMacがない場合は、CDNMacの利用プランで利用期間や条件を確認し、必要であれば利用開始の案内で接続方法を確認してください。自分でMacを購入するほど継続利用しない場合には、リモート環境が候補になります。ただし、利用期間や接続条件が研究室の運用に合わない場合は、機関の端末を使う方法を優先し、PyMOLのライセンスは別途適切な窓口で確認してください。
研究用のMac環境が必要なら、CDNMacをご検討ください
PyMOLの利用許諾をご確認のうえ、Macでの作業環境を用意したい方は、CDNMacの専用クラウドMacをご活用いただけます。
